幕が開くと、満開の藤の花が大きく咲き乱れる舞台風景、皆さんも一度はご覧になったことありませんか。
こちらがその舞台風景の演目「藤娘」。
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あしかがフラワーパークにもこれだけの大藤はないです(笑)。圧巻です!
もちろん主役はこちらの方、藤娘(藤の精)さんですが
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今日は主役の藤娘さんではなく、舞台風景づくりのご紹介です。
舞台中央に松の大木が一本、その松に藤のつるが絡まり、藤の大房を垂らしています。
この舞台風景を作って下さるのが、日本舞踊界隈では「大道具さん」と呼ばれる職業の方々。
日本舞踊公演があると、当日の舞台に使う背景一式を早朝からトラックで運び込み。20演目ある場合は、20演目分の背景を運び込みです。
お客さまの来場や演者の支度よりもかなり前からの作業となります。朝は早いし、体力勝負の大変なお仕事。
日本舞踊公演は開場前の準備が一番大忙しなのです。
先程の藤娘の大道具、全部とっぱらってしまうと、小金井宮地楽器ホールの大ホールはこんな感じ。
なんとも殺風景~
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ここから大道具さんのセッティングスタートです。
大道具さん総出で、藤の大房ひとつひとつを舞台背面の吊り物に括り付けています。この藤の後ろに松の木を配置することで、松の木から藤の房が垂れ下がって見えるわけですね。(最初の一枚↑)
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そして、大道具さんの秘密兵器の一つがこちら、「アイロン」です。
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運搬中や作業中に、せっかくの藤の花が折れ曲がったり、皺が出来てしまうこともあるのです。その場合は、花びら一つ一つにアイロン掛け作業。こちらも大変な作業です。
日本舞踊公演は、大道具さんのような多くの裏方さんの協力により出来上がっています。
演者だけではあの素敵な舞台は作れないんです。感謝しております。
日本舞踊公演をご覧になる機会がありましたら、舞台背景「大道具」にも是非ご注目下さい!
芸和楽・座日本舞踊